人気ブログランキング | 話題のタグを見る
【 2008年 07月 27日 】
箱、完成(2)
形状が六角形ですので、耳巻き作業も6回繰り返しますが、対面同志を一組にして作業します。
一対を3回繰り返すわけですね。
曲げたり叩いたりの作業は、対面同志を作業する方が、互いに邪魔せずに出来るからです。



こうして6箇所の耳巻きが出来たら、今度は、箱状に組み上げます。
今回はその前に、天板部分に飾りとひずみ抜き兼用の模様を入れます。
裏側に、下書きをしておき、その線に沿い、カゲタガネでスジを入れます。

六角形の一辺から中心に向かって垂線を立て、その中間点を頂点とする六角形を描き、その小さい六角形の頂点と外周の頂点とを結ぶ三角形を描く…、とまあ、こうなるわけで。

そのあと、箱状になるよう、外回りにもスジを入れますが、ここはだんだんと起こしていき、当て木をしながら叩き込みます。
角の折具合に気をつけて、箱状にします。
箱、完成(2)_b0036205_7382261.jpg

箱状にしたら、形を整えた後、耳巻きの角部分に針金を仕込みます。
片方は、そのまま差し込めますが、もう一方はそのままでは入りません。
一旦、耳巻きを開いて、そこへ針金を挟み込みます。
入ったら、ていねいに丸め直して元通りにします。
これで、仮合わせは出来ました。

このあと、ハンダ付けを行ない、角部分をハンダ付けします。
また、耳巻きの角も、ハンダ付けし、露出面をハンダで盛り上げるように付けます。
角の強度を上げるためと、切り口の露出を防ぐためです。
こうして、フタの完成です。

それから、タイムカプセルに収めるにあたり、名前を記入しておきたいので、ネームプレートも作ってみました。
手軽に作ってみましたので、0.3ミリの銅板に下書きをし、ポンチで梨地を打ちました。
これは、残したいところ以外を、ポンチでこまめに点々と打つことで、文字や絵を浮き出させる技法です。
技法上、あまり細かい描写は出来ませんので、数字とアルファベット程度にしました。
箱、完成(2)_b0036205_7384746.jpg

これを、本体の底面にハンダ付けして取り付けます。
マジックペンで書いておいても消えないと思うのですが、この方法なら、変色しても後年に確認が可能です。

ということで、フタも出来上がり、本体とあわせてみます。
どの向きでフタをしても、きちんとはまりますね。OK。
まあ、埋めてしまえばそれまでの物なんですけど、作る以上は、それなりに、ね。
箱、完成(2)_b0036205_739871.jpg

タイムカプセル埋設は26日の予定です。
若干、指示寸法よりも大きすぎたのですが、ご愛敬で、よろしく、です。^^
by torimie | 2008-07-27 15:16 | 組合 | Trackback(1) | Comments(2)
Tracked from とり三重成るままにsin.. at 2008-09-06 00:43
タイトル : タイムカプセル埋設(1)
いつもありがとうございます。 今日は、青年部30周年記念タイムカプセルの埋設作業なのです。 早朝から強い雨で実施が懸念されたのですが、取りあえず決行ということで集合しました。 組合へ向かう途中、もの凄い雷雨に見舞われ、国道23号線も冠水して大渋滞でした。 車列の5台前が見えないくらいの雨でしたが、観測によると時間あたり27ミリの降雨だそうです。 この雨でもすごいなと思ったわけですが、先日の岡崎や当市の豪雨では、時間あたり100ミリというのですから、想像もつかない猛烈な雨ということにな...... more
Commented by 太郎丸 at 2008-07-28 09:57 x
詳細作業過程UP大変お疲れ様でした
作業しながら撮影はきっと大変だったかと思いますがw
完成、さすがにお見事でした!
Commented by torimie at 2008-07-28 20:39
★太郎丸さん
お褒めにあずかり、ありがとうございます。
実物は、写真写りよりも大したことないんですけどね(・・;)。

いずれにせよ、銅板ってのは、写しにくい被写体です。
名前
URL
削除用パスワード



<< 大山田・M邸のち雷雨 |  ▲最新記事へ  | 箱、完成(1) >>