いつもありがとうございます。
深夜に9℃あった気温は、日中に向けて6℃に下がり、午後からは雨も本降りとなり、終日、寒い雨の日になりました。 さて、先日の銅板ハンダ付けですが、懸案の下葺き材への影響をシミュレーションしてみました。 ハンダの溶点は190℃にもなります。 加熱される銅板の下に、下葺き材(アスファルトルーフィングなど)があれば、溶かしてしまいます。 接合面への噴出ならまだいいですが、下地木材などを焦がしたり、煙でも出ようものなら大変です。 そのあたりの検証が目的となります。 変色の研磨も試したかったので、適当な古材を探しだし、仮の下地にルーフィングを貼り付けて、銅板を付けました。 その銅板には、現状に似せて切れ込みを入れ、下葺き材への影響をみようというわけです。 磨きは、仕上げサンダーでうまくいきそうです。 手で紙ヤスリでもいけなくはないですが、数がありますので、電動工具で。 ハンダ付けは、ひとつは、バッチを当ててからその周囲をハンダ付けする方法(普通のやり方) もう一つは、あらかじめ捨てハンダをしておいて、それからバッチを当ててハンダ付けする方法です。 多少下地が悪くても、この方法だと付けやすいと思います。 ただし、手間としては余分になりそうなので、どちらがよいか、微妙ではあります(汗) もうひとつ、わりと新しい板でもやってみました。 さすがに新しいしフラットだと、きれいにうまく付くもんです。 熱のかけ具合も、それほどにならないで済みます。 しかし、おそらく、現場ではそうはいかないでしょうから、古材のほうが参考になるでしょうね。 で、裏がどうなったか、外してみました。 思った通り、下地のアスファルトルーフィングが溶けてしまい、銅板に癒着してしまってます。 下地材への影響がどのくらいになるかは未知数ですが、表面からわかりませんので、予測不可能と伝えました。 最悪、下地を焦がすこともありますので、十分に注意が必要ですし、先方様にも理解をしていただかないといけません。 作業は、1か所に30分程度かかりましたが、実際の現場ではもっとかかると思います。 磨くのが、要ですね。 古い変色した部分をきれいに磨かないと、ハンダがうまく付きません。 電動仕上げサンダーでうまく磨けるようですので、これは問題なし。 磨いた銅板の粉の始末などが問題かな。 (吸い込むと健康によくないので、マスクなどで対応予定) 問題点を書き出し、写真とともにメールで送っておきました。 できれば見積り数字を出す前に行なうべきでしたが、見積額はなんとかやりくりできると思います。 それよりも、ハンダ付けによる影響をどこまで理解されているのかという部分で、今回のシミュレーションになりました。 作業内容の影響をよく理解していただくと、現場での進捗もスムーズになります。 よろしくご検討ください。
by torimie
| 2010-02-11 23:25
| 今日の業務
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