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【 2010年 10月 28日 】
ZIC課題の試作
いつもありがとうございます。

今朝は10℃。日中は12℃。
朝から終日、雨降りでした。
北寄りの風もあり、肌寒い雨になりました。

競技大会講習会 和洋折衷の日々/ウェブリブログ

さて、朝のうちに所用を済ませ、段取りなど、です。
その後、時間を取って、第33回全国建築板金競技大会・技能競技の部(ZIC)の課題を試作してみました。
今回の課題作品は、「ミルクタンク」です。

とりあえず、展開図は準備してありましたので、製作作業からです。
ZIC課題の試作_b0036205_0294998.jpg

今回の作品ですが、課題内容は、銅板の特性を盛り込んだ良い課題だと思います。
ハゼ掛けが少ないものの、耳巻き、かり出し、延ばし、しぼりと、銅板の特性を良く理解していないと出来ない部分が多い感じです。

むしろ、難しいのは、ハンダ付けでしょうね。
今回は初回ということもあり、ハンダ付けだけでも3時間くらいかかってしまいました。

また、ハンダ付け箇所が非常に多く、今日は電気ごてで行ないましたが、焼きごての場合、温度管理が大変だと思います。
同形状のコテを複数本、焼きながら、焼きボケさせずに温度管理し、かつ、銅板の熱逃げを最小限にするという工夫をしないと、とてもじゃないが規定時間内には出来ないでしょう。

組み付けもハゼを使わずに組むので(一部除く)、その加工精度と組み付け位置出しが重要です。
多少加減できるともいえますが、すぐに誤差になりやすいということでもあります。
しかも、仮留めの段階で、位置出しが難しいですから、精度とのすり合わせが肝要になります。

まずは、しっかりとした展開図を描くこと。
計算による数値も利用して、部品の組み合わせによる製図誤差を極力無くす工夫が必要です。

組み立ての順番も、かなり重要です。
場所によっては、順番を間違えると組み立てできなくなります。

時間は、製作だけで7時間ほどかかってます。
板取り1時間、加工3時間、ハンダ付け3時間といったところです。

今回の課題は、ハゼ掛けじゃないところで、先にハンダ付けしてから、かり出しという部分もありますので、実際の作業では、ハンダ付けの準備が早くから必要になってきます。
作業工程は、よく検討を加えることが必要です。

最後に、道具ですが、今回も特別変わった道具はなにも使用していません。
作業場にころがっている道具で、十分に製作可能です。
これから取り組まれるみなさん、道具検査に引っかかりそうな道具を使用する必要はありません。
あとは、創意工夫と腕前です。

ともあれ、11月7日の展開図講習会に向け、試作品として完成です。
青年部は卒業してますし、今年のノルマはこれひとつでよい?
by torimie | 2010-10-28 23:25 | 競技大会 | Trackback | Comments(2)
Commented by 鍬吉 at 2010-10-29 22:16 x
適切なアドバイスありがとうございます。

私も競技大会京都予選に出場する事になりました(年齢オーバーのはずですが?)

アドバイス参考にさせて頂きます。

何せ、練習してる間が無いもので。

ところで、何で、左前なんでしょう???
Commented by torimie at 2010-11-08 01:54
★鍬吉さん
そうですか、大変でしょうが後進の指導のため、がんばってください。
私のつたない体験がお役に立てれば幸いです。

左前、なんで、でしょうかねー(謎)
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