いつもありがとうございます。
今朝は10℃。日中は12℃。 朝から終日、雨降りでした。 北寄りの風もあり、肌寒い雨になりました。 競技大会講習会 和洋折衷の日々/ウェブリブログ さて、朝のうちに所用を済ませ、段取りなど、です。 その後、時間を取って、第33回全国建築板金競技大会・技能競技の部(ZIC)の課題を試作してみました。 今回の課題作品は、「ミルクタンク」です。 とりあえず、展開図は準備してありましたので、製作作業からです。 今回の作品ですが、課題内容は、銅板の特性を盛り込んだ良い課題だと思います。 ハゼ掛けが少ないものの、耳巻き、かり出し、延ばし、しぼりと、銅板の特性を良く理解していないと出来ない部分が多い感じです。 むしろ、難しいのは、ハンダ付けでしょうね。 今回は初回ということもあり、ハンダ付けだけでも3時間くらいかかってしまいました。 また、ハンダ付け箇所が非常に多く、今日は電気ごてで行ないましたが、焼きごての場合、温度管理が大変だと思います。 同形状のコテを複数本、焼きながら、焼きボケさせずに温度管理し、かつ、銅板の熱逃げを最小限にするという工夫をしないと、とてもじゃないが規定時間内には出来ないでしょう。 組み付けもハゼを使わずに組むので(一部除く)、その加工精度と組み付け位置出しが重要です。 多少加減できるともいえますが、すぐに誤差になりやすいということでもあります。 しかも、仮留めの段階で、位置出しが難しいですから、精度とのすり合わせが肝要になります。 まずは、しっかりとした展開図を描くこと。 計算による数値も利用して、部品の組み合わせによる製図誤差を極力無くす工夫が必要です。 組み立ての順番も、かなり重要です。 場所によっては、順番を間違えると組み立てできなくなります。 時間は、製作だけで7時間ほどかかってます。 板取り1時間、加工3時間、ハンダ付け3時間といったところです。 今回の課題は、ハゼ掛けじゃないところで、先にハンダ付けしてから、かり出しという部分もありますので、実際の作業では、ハンダ付けの準備が早くから必要になってきます。 作業工程は、よく検討を加えることが必要です。 最後に、道具ですが、今回も特別変わった道具はなにも使用していません。 作業場にころがっている道具で、十分に製作可能です。 これから取り組まれるみなさん、道具検査に引っかかりそうな道具を使用する必要はありません。 あとは、創意工夫と腕前です。 ともあれ、11月7日の展開図講習会に向け、試作品として完成です。 青年部は卒業してますし、今年のノルマはこれひとつでよい?
by torimie
| 2010-10-28 23:25
| 競技大会
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