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【 2012年 05月 11日 】
伊勢・I邸(瓦屋根修理工事)
いつもありがとうございます。
屋根雨漏りのお医者さん(R)

今朝は12℃。日中は19℃。
終日、北西の風が7m/sほど吹いて、肌寒い一日でした。

さて、早朝より伊勢市のI様まで伺い、屋根の雨漏り修理です。
伊勢・I邸(瓦屋根修理工事)_b0036205_23373363.jpg

屋根が2面ぶつかって谷といになっているのですが、その突き付け部分が納まり不良です。
必要以上に棟が流れ方向の瓦に突っ込んでいて、流れてくる雨が棟積みの内部へ浸透し、室内天井まで漏れていました。
棟包みをどけてみると、雨が浸透したと思われるところまで、壁土がへたっていますね。

当初の予定では、長すぎる棟積みを一部解体して、納まりの始末をすればよいだろうと思っていましたが、いざ解体していると、予想以上に元の施工が悪く、棟積みは当然として、谷とい部分の瓦納めもダメでした。
板金製の谷とい自体はそれなりに寸法があるのに、かぶさる瓦が長すぎて、雨水の通路が狭くなりすぎています。

また、かぶさりすぎているために瓦の落ち着きも悪く、そのためでしょうか、谷といと瓦の間にしっくいやモルタルが一杯です。
やむなくそれも撤去していったら、谷といの周辺を全部やり直す状態になりました。
伊勢・I邸(瓦屋根修理工事)_b0036205_23374018.jpg

さらに驚いたことに、瓦をどけてみたら、左右の谷といの接合部分が、ただ単に重ねて(かぶせて)あるだけ!
しかも、片方は長さがわずかに足りないときたもんだ!
いやはや、これは施工した当初から雨漏りしていたに違いない、と思わせる内容でした。

結局、谷といの接合部分を組み直し、関連する瓦を適切な位置で切断し直し、壁土を練り直して葺き直し。
のし瓦と棟瓦も、練り直した壁土で積み直し、しっくいにて仕上げました。
再使用するものは使いましたが、それでも、壁土や不要なモルタルゴミなどが、土のう袋に6つ分ほど出ました。
それだけ、無駄なことをしてあったということです。
伊勢・I邸(瓦屋根修理工事)_b0036205_23374561.jpg

簡単にいくつもりでしたが、結果、谷とい入れ替え作業と同等の手間仕事となりましたが、苦労したおかげで、谷とい流れのアキも十分になりましたので、枯れ葉等で詰まることもないでしょう。
見た目もスッキリとまとまり、お客様にも喜んでいただけました。


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by torimie | 2012-05-11 23:27 | 今日の業務 | Trackback | Comments(0)
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