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【 2006年 02月 03日 】
受験生と臨時停車
JR東日本で、受験生が、本来通過する駅と下車する駅を間違え、
特急列車が臨時停車する、ということがあったそうです。

後続の列車に影響ないのを確認し、臨時停車したそうで、
受験生は間に合ったということです。

とりあえずは、美談として、取り上げております。

毎年、こういうことって有るんですよね。
去年は新幹線(!)を停めたし、パトカーに乗った受験生もいましたね。
いずれも、美談として取り上げられました。

受験生の心情を察するに、やはり、温情措置なのでしょうが、
私は、別の視点が気になりました。




まず、列車には相当の乗客が乗っているはずです。
新幹線ならおよそ1,000人、在来特急で250~350人程度かな。
で、割合で行くと、新幹線で僅かに0.1%、在来線で0.3%です。

さて、問題は、その列車に限ってみても、
そういった人生を左右するかも知れないほどの事態なのに
乗車間違いをした人が他にいなかったということではない。。。。
ということです。

平たくいえば、じゃあ、会議のために乗っていて、
私が居眠りしていて寝過ごしたときに、下ろしてくれるのか?ということ。
居眠りは、ダメ?
じゃ、単純に、受験生で、列車間違えた人が、他にも実はいたのかも。。。
これどう?
不公平(ちょっと意味が違うけど)に思うでしょうね。
私も訴え出ればよかった~~~(泣)という人もいるはずです。

さて、今回なぜこういった措置がとられたのか。
受験生だから、一生の問題になるから対処した、というところでしょうか。
記事の陰には、JRの人気取りが見えないわけでもないが。。。。

では、受験生の側に、非はないのか。
どんな交通手段を考えても、非常事態は起こりえます。
自家用車はもってのほかとして、列車にしても事故がありますし、
高速バスでも渋滞があり得ます。(パトカーの例はこれでしたね)

事前に充分確認することはもちろん、
受験目的地付近にて宿泊する、というのも手段です。
何より、人生を左右するほどの行事ならば、
人生を左右するほどの準備が必要ではなかったかということです。

どんな人もミスは起こします。
それが、大舞台に限って、というのはよくある話。
でも、それもその人の人生なんですよね。
受け入れるべきものであると思います。

この一連の「温情措置」の発端は、
先日のエントリーにあったような、「教えて君」と
原理は同じだったのではないかと思うんです。
とりあえず、すがってみて何とかなったらラッキー!なんてね。

私の結論はこうです。
本来なら、乗車ミスは自分の責任ですから、
しかるべき駅から乗り換えて目的地に行き、
遅刻したわけを説明し、係員に対処をお願いするべきで、
対処をお願いするところを間違えているような気がしてなりません。
それが、自己の責任の取り方ではないかな。
間違えたのは自分なのです。
目的である受験地で対応を陳情すべきで、
JRに頼んで帳尻だけを合わそうとするのはどうかと考えざるを得ません。
だって、これじゃ、誰も責任被らない話になっちゃうでしょ。

と、なにか、また、
自由と責任の話の一端が出ましたところで、
じゃあ、今度、寝過ごしたら停めてもらえないかなぁ、
と、おバカな(ありふれた)オチで、お茶濁し。。。(沈
by torimie | 2006-02-03 06:44 | その他 | Trackback | Comments(2)
Commented by 太郎丸 at 2006-02-03 12:49 x
毎年毎年こんなばかげた話が取り上げられますよね
全くどうしようもないアホばかりだなぁ~って感じですよ
乗り間違えたなら本人の責任で対処すべきですよね
他の乗客に迷惑掛かるじゃないっすか?
あれだけ過密ダイヤだなんだかんだ言ってて余裕あるじゃん

自分の大学受験の際は雪が多かった年でしたが
交通手段がなくてもタクシーで駆け付けましたよ
本当に入学したい学校であれば這ってでも行きませんかね?
その個人の問題のようでなりません
Commented by torimie at 2006-02-03 17:29
<太郎丸さん>
そうなんすよ。
デリケートな問題でもあり、じきに自分の娘も受験生なので、
柔らかめの表現にしたのですが、
自分の責務を他人にケツ拭かそうなんて、けしからん話ですよ。

ただ、JRの対応を責めているわけではありません。
手放しで賛美することでもないんですけどね。

その受験生の問題、ということです。
美談にはほど遠いと思いますよ。
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